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  • 投稿日:2023.05.13
  • 更新日:2023.05.13

6月誕生石「ムーンストーン」とは?歴史や種類、石言葉などムーンストーンの魅力を知ろう

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6月といえば、さくらんぼや梅の果実が旬を迎え、紫陽花が美しく咲く時期ですね。
夜空に浮かび上がるお月様をみていると、6月の誕生石である「ムーンストーン」を連想させてくれます。
今回の記事では、ムーンストーンの歴史から石言葉、お手入れ方法までご紹介します!
ぜひ最後までご覧ください。

6月の誕生石ムーンストーンとは ?

ムーンストーンの歴史

ムーンストーンの歴史は古く、紀元前1世紀頃から人々に知られたと言われています。ただ、この頃はまだ「ムーンストーン」という名前は付けられていませんでいた。実際にこの宝石がムーンストーンとして人々に親しまれるようになったのは、1600年代頃です。
それ以前は、ギリシャ語で月を意味するセレニーテス(selenites)と呼ばれていました。

このムーンストーンという名前は古代インドでつけられました。独特の色合いとインドの月の神様の額にはめ込まれたと言われており、月の神様の考え方を石がわかるという迷信から、この名がつくこととなりました。西洋では、ルーツはまた違っています。

西洋では、ドイツ語のモーントシュタイン(Mondstein)がルーツで、元々は”光沢のあるもの”という意味で18世紀後半に使われていた単語だそうです。古代のローマでは、この石は月の満ち欠けに応じて姿を変えると言われており。神様が宿っている・神様が見えると考えていました。

このように、ムーンストーンは各地で月との関わりがある石とされており、それは今日まで受け継がれています。
1800年代後半では、ジュエリーデザイナーや美術工芸する職人たちにもムーンストーンの美しさが理解され数多の作品を世に送り出すこととなりました。
1900年代では、フラワーチャイルドと呼ばれる「武器ではなく花を」というスローガンを掲げたヒッピーの間にも流行となり様々な分野で注目される石となりました。

6月の誕生石ムーンストーンの由来や伝説

様々な地域でムーンストーンは月に関係のあるものや神様の力が宿っているものなどとして、扱われてきました。
ここでは、そのムーンストーンに伝わっている由来や伝説の紹介をしていきます。

ヒンドゥー教の神話に、このムーンストーンは出てきております。
その中で、ムーンストーンは月の光が凝固してできた石とされていました。そのムーンストーンには幸運をもたらすという言い伝えや満月の時に口に入れると未来を見ることができるとも言われており信じられていたそうです。

古代ローマでは、月の満ち欠けと同じように、ムーンストーンは大きくなったり小さくなったりすると言われていました。
こちらも、ヒンドゥー神話同様、口に入れると未来が見えるやムーンストーンを見た後に寝れば未来が見えるなどと伝わっていました。

また、先ほどの歴史で前述した、語源と言われているギリシャ語で月を意味するセレニーテス(selenites)は、月の光によって石の光り方が変化することから、この名がつけられたと言われています。

このようにムーンストーンには、月や神様に関連した神秘的な言い伝えや伝承が数多く存在するのです。
では、なぜ石を見て、月を連想するのでしょうか?

それは、その内部構造に秘密があります。
ムーンストーン自体に光が当たると、その光を散乱させて青みがかった閃光が出る現象があります。
その現象を見た時に人は、薄く高い雲のヴェールを通して綺麗に輝く幻想的な月を想像するそうです。
これこそが、ムーンストーンの最も魅力のある部分であり、名前のイメージになっているのです。


 


※弊社取り扱い商品には鉱物種がムーンストーンと異なる石でも
商業名として通常ムーンストーンと呼ばれるものはム―ンストーンの商品として取り扱っております。
ム―ンストーンの定義はこの後の項目でもご紹介しております。

ムーンストーンの宝石学的特性

ムーンストーンは、和名では月長石(げっちょうせき)と呼ばれ親しまれています。何よりも特徴的なのは月のような青白い光の反射です。
この光の効果は「シラー」と呼ばれ、石の角度を変えることによって、白や青・虹色といった色の変化を見ることができます。
ムーンストーンは、石の層が重ったような構造をしており、この層に光が入り乱反射することでその美しい色が出現します。1つ1つの見え方にその石の個性があるので、ぜひお気に入りのムーンストーンを探してみてください!

英名 Moonstone
和名 月長石(げっちょうせき)/正長石
分類 カリウム・アルミニウム珪酸塩鉱物
化学式 KAlSi3O8
モース硬度 6.0~6.5
劈開性 二方向に完全
条痕 白色
結晶系 単斜晶系
比重 2.57
石言葉  健康 幸運 恋の予感

ブルーム―ンストーンについて

ムーンストーンは少し他の石とは違った部分がありますので見ていきましょう。
実は、鉱物がムーンストーンとは異なる石も、”クリアな地色であること”、”青いシラーを発すること”という条件を持った鉱物(ペリステライトやラブラドライトなど)は、商業名としてブルーム―ンストーンと呼ばれています。そんなラブラドライトの詳細を紹介したいと思います。

英名 Labradorite
和名 灰曹長石(かいそうちょうせき)斜長石系列
分類 ケイ酸塩鉱物
化学式 (Na,Ca)Al1-2Si3-2O8
モース硬度 6.0~6.5
劈開性 完全
条痕 白色
結晶系 単斜晶系
比重 2.70
石言葉  意識の変革、思慕、記憶、調和

このように、ムーンストーンとは、全く異なる石であることがわかります。
ムーンストーンは鉱物種にあたるまでの厳密な定義はなく、宝飾業界として通常ムーンストーンと呼ばれるものを、6月の誕生石として扱っております。
ですから、ラブラドライトもブルームーンストーンとして扱われているのです。

ムーンストーンの産地

ムーンストーンの主な産地はいくつかあります。その中でも、インドとスリランカはムーンストーンを発掘する主要な産地となっており、他にはタンザニア、マダガスカル、ブラジルやミャンマーなどが挙げられます。
産地で宝石の発色が異なり、様々な種類のムーンストーンが発掘されているのです。
その中でもとりわけ高品質なのが、スリランカ産のムーンストーンです。スリランカ産のムーンストーンは、「レインボームーンストーン」と呼ばれており、青と虹のシラーがとても美しいものとなります。
どのような色のムーンストーンがあるのか、探してみるのも面白いですね!

石言葉:「健康 幸運 恋の予感」

ムーンストーンの石言葉は、「健康」「幸運」「恋の予感」です。

以前の項目でも紹介させていただいた通り、古代インドでは、聖職者が、”ムーンストーンは月の光が封印されている聖なる石” として身に付けていたそうです。またヨーロッパでは、旅人が旅の安全を祈願するお守りとして身につけていたそうです。
さらに、ムーンストーンは、恋を成功させる「恋人たちの石」ともいわれており、愛のエネルギーで満ち溢れています。自分にとって大切な人への贈り物にはもちろん、想いを寄せるパートナーへのプレゼントにもぴったりな宝石です。 また、ムーンストーンのムーンは、女性の象徴と言われています。優しく傍で見守りサポートしてくれる石であると言われています。 

ムーンストーンの種類

ここでは、ムーンストーンの種類をご紹介していきます。

ブルームーンストーン

こちらは、ムーンストーンの中でも人気のある種類になります。「青色をしたムーンストーン」というわけではありません。宝石自体は白色をしており、シラーで浮かび上がる光が美しい青色をしているのです。構成している石の層が薄いと青色がよく見えるのです。

ロイヤルブルームーンストーン

こちらは、先ほどのブルームーンストーンの中でも美しいシラー、透明な地色のものでをロイヤルブルームーンストーンと呼びます。
他のムーンストーンに比べ、かなり希少なものになります。市場でも高額で取引されています。

アデュラリアンムーンストーン

こちらは、他のムーンストーンに比べかなり透明度が高い種類になります。
透明な石に浮かび上がる透き通った青い光は、また違った美しさを感じられます。

ホワイトムーンストーン

ホワイトムーンストーンは、先ほどのアデュラリアンムーンストーンと違い宝石自体が真っ白となっています。
シラー自体もかなり白色に近い青い色であるため、他のムーンストーンとは一味違った魅力があります。

レインボームーンストーン

レインボームーンストーンは、2種類あります。
ラブラドル長石で、カナダのラブラドル地域が産地となっています。 もう1種類はラブラドライトです。マダガスカルが産地になっており、薄い色の宝石に様々な色の青みがかった閃光を放ちます。

サニディン

サニディンは、ムーンストーンと呼ばれるもう一つの長石鉱物です。
前述通りムーンストーンは鉱物種にあたるまでの厳密な定義はないため、ムーンストーンと呼ばれるには、青色閃光の美しさと比べ、鉱物の実際の素性はさほど重要ではありません。
サニディンもまた、ムーンストーンと呼ばれる青みがかった薄い色の宝石となっております。

ムーンストーンのお手入れ方法

最後にムーンストーンのお手入れ方法をご紹介します。
これはどのアクセサリーでも言えますが、まずは着用後は柔らかいクロスなどで汗や皮脂を拭き取ってあげましょう。汚れが蓄積することで、発色が悪くなる原因となります。これからの季節、汗ばむ日が多くなってきますので特にお手入れが重要です!
ムーンストーンは、水には強い宝石ですので皮脂の汚れがなかなか落ちない場合は、中性洗剤を使用してぬるま湯で洗浄してあげてください。ムーンストーンの美しさを維持するためにも日頃のお手入れが重要です。

また、ムーンストーンは比較的傷つきやすい宝石であるため、保管にも注意が必要です。
ジュエリーケースなどで保管する際は、周りの宝石とぶつからないように保管することがポイントになります。ムーンストーンのみ袋に入れて保管するなど工夫が必要です。
また汚れを拭き取る際に強く擦りすぎて、傷をつけないようにも注意しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は6月の誕生石であるムーンストーンについて、歴史から種類、お手入れ方法までご紹介してきました。

夜に浮かび上がるお月様のように、淡く儚い光を持つムーンストーン。ムーンストーンを使用したアクセサリーも取り揃えておりますので、ぜひご覧くださいね!

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