
9月といえば、夏の暑さが少しずつ落ち着き、空気や空の色に秋の気配を感じ始める季節ですね。
そんな9月を象徴するのが、深く澄んだ青が印象的な誕生石「サファイア」です。
その落ち着いた美しいブルーのサファイアは古くから愛や誠実さを象徴する宝石として多くの人に親しまれてきました。
また、黄色やオレンジ、ピンクなど様々な色味を持つサファイアは移ろう秋空を思わせるような色合いで、
身につけることでコーディネートを上品に引き締め、大人らしい華やかさを添えてくれるのもサファイアならではの魅力です。
今回は、そんなサファイアの特徴や歴史についてご紹介していきます。
ダイヤモンド、ルビー、エメラルドと並ぶ「三大宝石」のひとつとしても知られるサファイアの奥深い世界を、ぜひ感じてみてください。
サファイアは聖書にも登場する長い歴史を持つ宝石のひとつ。
名前の由来は「青い色」という意味のラテン語の「sapphirus(サッピールス)」とギリシャ語の「sappheiros(サピロス)」だと言われています。神話でも度々登場し、神聖な石として扱われていました。
誠意、真実、忠節、高潔を象徴するものとされ、何世紀もの間、王族や聖職者の式服の装飾品として使用されてきました。
古代ペルシャ人は、地球が巨大なサファイアの上にあるため空が青いと信じており、また、古代ギリシャやローマの上級職の人々の間では、ブルーサファイアがその所有者を危害や嫉妬から守ってくれると信じられていました。
このように何千年もの昔から逸話が多く残る、人々に親しまれてきた宝石です。

サファイアは、「世界で1番硬い石」と評されるダイヤモンドの次にモース硬度が高く、傷がつきにくく硬い宝石。
堅固な愛の証する宝石として知られ、その硬度から誠実や真実などの象徴とされてきました。
また、その美しい青色から天空、地球、宇宙などの青として神に最も近い石として、人々に大切にされてきました。
サファイアにはさまざまな効果や言い伝えがありますが、見る人を魅了する特有のブルーカラーは人々を惹きつけるほど美しく、多くの逸話や言い伝えが残っているのも納得ですね。

写真:ダイヤモンドとサファイアのK18ネックレス~Diamond collection~
サファイアというと、深く美しいブルーを思い浮かべる方も多いのでは無いでしょうか。
確かにその美しい青い色が最も最大の特徴であると言えるでしょう。
一方で実はサファイアは18世紀にルビーと同じ酸化アルミニウムできた「コランダム」という鉱物だということが解明されました。
コランダムにクロムという成分が含まれると赤いルビーになり、鉄とチタンが含まれると青いサファイアになります。
詳しくは後述しますが、含有する成分によりブルーだけでなく、グリーン、ピンク、イエロー、オレンジ、ブラウンなど幅広いカラーを持つのもサファイアの特徴の一つです。
またサファイアについて色以外にも他の宝石に引けを取らない特徴が硬度です。実はサファイアやルビーなどのコランダムはダイヤモンドの次に硬いとされ、割れにくさ(靭性)はダイヤモンドを上回るとも言われています。
英名 :Sapphirebr
和名 :蒼玉(青玉)
分類 :酸化鉱物
化学式 :Al2O3
色 :青
モース硬度: 9.0
比重 :3.98~4.06
屈折率: 1.76~1.77
石言葉 :成功、誠実、慈愛
サファイアの産地として一番有名なのがインドのカシミール産です。カシミール産サファイアは、特別な美しさを持っていると言われます。しかし、現在は枯渇してほとんど産出されなくなり、大変希少なものになっています。サファイアの産地は他にもあり、マダガスカルやミャンマー、スリランカ、ナイジェリア、タイ、カンボジアなど様々です。
その中でもカシミールに続き有名なのが、ルビーの産地としても知られるミャンマーです。ミャンマーのサファイアは非常に綺麗なブルーで大粒なものも多く、品質も高く人気です。
そして、スリランカはサファイアの他にも数々の宝石が産出されますが、スリランカのサファイアは透明感がありとてもクリアな質感で、色の種類も豊富でブルーサファイア以外にも多くのカラーのサファイアが産出されます。

写真:雫サファイア K10イヤリング~RADIANT MOMENTS~
サファイアの深く美しい青色は揺るぎない心の象徴だとされ、「誠実で一途な愛」といった人と人との絆を表す意味を持ちます。
そのため結婚指輪の内側にサファイアを埋め込んだり、エンゲージリングとしての贈り物にも人気があり、
また夫婦円満のお守りとして愛用されることも多い宝石です。
実はサファイアはブルー以外にも様々な種類のカラーがあります。
ブルー以外のサファイアを『ファンシーサファイア』といいます。

写真:K18 グリーンサファイア&ダイヤモンドのネックレス ~Ello Lilas~ 9月誕生石
サファイアはコランダムという鉱物の一つで、コランダムにクロムという成分が含まれると赤いルビーになり、鉄とチタンが含まれると青いサファイアになるというのは前述のとおり。
サファイアの主要化学成分である酸化アルミニウムの中に含まれた鉄・クロム・チタンなどの微量成分によって、イエロー、オレンジ、グリーン、パープルなど、豊富なカラーバリエーションが産み出されています。
また内包物が(インクルージョン)含まれることで、ブラウンカラーやブラックなどの色に見せるサファイアもあります。
中には光源により変色効果を示す『カラーチェンジサファイア』もあり、ひとえにサファイアといっても様々なバリエーションで人々を楽しませてくれる宝石。
カラーバリエーションが豊富な中から、大切な方に似合う色を選んでプレゼントするのも素敵だと思います。
サファイアは硬度も高く、熱や衝撃に強いとても丈夫な石なので長持ちし、日常的にも身に付けやすいのが特徴の一つ。
一方でいくら傷がつきにくいからといって雑に扱ってしまうと壊れてしまいます。
また綺麗な色を保ち続けるにはこまめな手入れが必要不可欠です。
ここではサファイアのお手入れ方法を簡単にご紹介いたします。
柔らかい布やジュエリークロスなどを使って、こまめに拭いてあげましょう。このとき、表側だけを拭いてしまうことが多いですが、汚れが溜まりやすく肌に触れている裏側も入念に拭てあげるよう心がけてください。たとえ直接的に見えない裏側であっても、汚れてしまっていると、表面から見た際に透明感が失われてしまいます。
温かい石鹸水を使用すれば、クロスなどで拭き取るだけでは取れない汚れも落とすことができます。しかし、それでも落ちない場合は超音波洗浄機など少し強めのものを使うと良いでしょう。サファイアは基本的に超音波洗浄などをしても基本的には問題ありません。
できるだけ毎回身に着けるたびにこまめに汚れを拭き取ることをがおすすめです。汚れを溜めてしまうと、いざ汚れを落としたいと思ってもなかなかとれなくなり、強く磨いてしまい、その結果傷やひび割れの原因になってしまいます。ですので、長くジュエリーの美しさを楽しむためには、日頃からお手入れするよう心がけましょう。

いかがでしたでしょうか?
今回は9月の誕生石であるにサファイアについてご紹介しました。
サファイアは上品な色味で普段のお出かけや、毎日のコーデに彩りを与えてくれるジュエリーです。
ぜひ自分へのご褒美や大切な人へのプレゼントにサファイアを選んでみてはいかがでしょうか?